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HIROSHIGOTO

メモとか画材とか走り書き

パソコンと少年

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あったかくなってきましたね。

パソコンの季節ですね。

新生活のために選ばれるパソコン

新調のために捨てられるパソコン

急に暖かくなって壊れるパソコン

 

我が家のパソコンは絶不調です。

 

 

グラフィックボードさんがちょっと体調不良が続くこと数ヶ月

いい加減なんとかしてやらんとなあと思いつつ

区切りのいい時がこないのでなかなか直してあげられません。

こういうときもう1台あればいいのにな~って。

 

ひとつ、

パソコンのお医者さんをしていた時のずっと心に残るお客さんがいます。

小学生の男の子でした。

パソコンを持ってきて、半べそで。おばあちゃんと一緒に来ました。

「どうしたの?」飴ちゃんあげながら話を聞くと

「この中にお母さんの写真が入ってるんだけど、昨日から電源がつかない」

中々年季の入ったノートパソコン

聞けば近くの団地の少年だとか。

 

そういえば午前中来た常連のおじいちゃんが昨晩は落雷で停電したって

言ってたなあなんて。

そのおじいちゃんもそこの団地だったよなあって。

 

「雷鳴ったでしょ、電気消えた?」

少年は頷きました。

付き添いに来ていたおばあちゃんが言います。

「この子の母親なんですけど今入院していまして、その中の写真しかないんです」

責任重大。

まあ、何とかなるだろう。

「じゃあ一緒に直そうか」少年をレッスン室に連れてって

公開修理しました。普段はそんなことしないけど。

なんだかノートパソコンと離れたくなさそうだったので。

 

結果は問題なくデータの取り出しに成功。

「パソコンはどうする?直す?」

「お金ない」「だろうね、いくらもってる?」

少年は500円玉を出しました。

「じゃああとはお姉ちゃんが貸しにするね、パソコンが好きなら直してあげる」

少年はここで初めて笑ってくれました。

 

帰り、お泊り修理になったノートパソコンはそのまま預かり。

 

少年はUSBメモリになったデータをカバンにいれて

おばあちゃんと去っていきました。

 

このあと同僚にこっぴどく叱られた私はコストをかけるなとお達しを貰い

廃棄部品から使えるものを掘り出して無事ノートパソコンを直しました。

あの少年はあれからパソコン好きなままかなあ~と思いながら。

 

地元密着なだけあって、常連さんの会話に助けられた一件でした。

思い入れのあるパソコンにたくさん出会ってきましたが

この時のことだけはずっと忘れないんだろうと思います。

 

小さい頃パソコンに魅せられた私が

パソコンを魅せる仕事をできたのは本当に幸せなことでした。

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